宿泊代と築年数が、必ずしも宿の満足にはつながらない
一般的に、築年数が大きくなるほど、宿泊代は安価になりますが、その反面、快適に宿泊できなくなっていきます。
だから、宿を選ぶとき、「築年数(宿の新しさ)」「宿泊代」を判断基準にする人も多いのではないでしょうか。
しかし、それらで選ぶと、痛い目にあうことがありますし、逆をいえば、お得な宿を見逃していることもあります。
どういうことでしょうか。
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築年数と宿の満足度
築年数が浅いホテルや旅館に泊まったのに、なぜか満足度が低かった・・・1度は、このような経験をしたことがあると思います。
でも、なぜ、新しいホテルや旅館なのに、満足度が低いのでしょうか。
私は、その理由の一つに、「部屋の過ごしやすさ」と、立地などの「環境」があると思います。
まず、「部屋の過ごしやすさ」です。
築年数が経っていて、しかも比較的安価なペンションに宿泊したときのこと。
あまり期待せずに宿泊したのですが、部屋は広く、コタツまでありました。名の知れたホテルの10畳和室などの部屋よりも、よほど快適でしたね。過ごしやすい部屋だと、満足度が高くなるようです。
次に、「立地」です。
築年数は浅く、しかも、少し高めの宿に宿泊したときのこと。確かに、宿にいるときは、リゾート気分を味わうことができましたが、一歩、外にでると、地方の町が広がって、風情がありませんでした。こうなると、満足度は低くなってしまいますよね。
宿泊料と宿の満足度
誰しも「価格が高いものは品質がいい」と考えていますが、必ずしもそうではありません。
ホテルや旅館は尚更です。
でも、なぜ、そのように言い切れるのでしょうか。
その理由の1つに、宿泊料は「料理に使われる食材の質」「施設も新しさ」「立地」などによって決まるものだからです。
どういうことでしょうか。
たとえば、以下のホテルがあったとします。
・ホテル甲
景観がいい立地
豪華な食材がふんだんに使われている料理
施設は古い
食材の原価がかかっていて、立地もいいとなれば、多少、施設が古くても、ホテル甲の宿泊料は、そこそこ高いでしょうね。
「宿泊料が高い」ことを判断基準にしていれば、宿泊してしまうことでしょう。
さて、ここで、「立地と料理を何より大切にするAさん」の場合を考えてみましょう。
Aさんはホテル甲に宿泊して満足すると思いますか。
きっと、Aさんは、ホテル甲に満足しますよね。
では、「施設の新しさ」と「料理の味」を重視するBさんだと、どうでしょうか。
ホテル甲だと施設は古いですし、ホテルの料理は豪勢な食材が使われていても、必ず美味しいとは限りませんので、きっと、Bさんは「価格の割には満足できなかった」と思うことでしょう。
何が言いたかったのかというと、「宿泊料が高い」ということは、すなわち、「料理に使われる食材の質」「施設も新しさ」「立地のなどのうち、いずれかが優れているということに他なりません。
しかし、宿泊料が高いだけでは、これらのうちのどれが他のホテルや旅館と比べて優れているのかわかりません。
だから、宿泊料だけを見て、ホテルや旅館を見ると失敗するんですね。